●八幡神社（町田）／埼玉県深谷市町田146
境内に「二十六夜愛染明王」塔がある。
「元治2年（1865）正月 澁澤徳厚謹書」
渋沢徳厚（三代目澁澤宗助）は渋沢栄一の叔父で、群馬や長野など養蚕地をめぐって安政2年（1855）に「養蚕手引抄」を出版して地域の養蚕法を改良した。
渋沢家はこの近くにあったが、地域には水田が少なく、養蚕や藍栽培が代表的な農産物だった。渋沢栄一の父・渋沢美雅は藍玉の製造販売で財を成し豪農に成長した。
愛染明王を祀る二十六夜講は、＜愛染＝藍染＞という藍栽培（藍玉製造）農家の信仰だったのでしょう。
社日の石祠は珍しいなあ。