●刈田嶺神社（白鳥大明神）／宮城県刈田郡蔵王町宮馬場1
蔵王町宮に鎮座する刈田嶺神社（白鳥大明神）は、縁起式内社として、苅田郡の総鎮守として地域の崇敬を集めてきた大社です。
拝殿前には、明治43年に「桑竹山神社」等を合祀した旨の額が掲げられていました。
また、境内地には文政6年（1823）「蚕供養」の石碑も置かれていました。
苅田嶺神社境内の「蚕供養」碑。
表
「文政六年 八月吉祥日
蚕供養
願主 金□院 丹野萬六 氏家□□□ 向山□□□」
さらに、近隣のファミリーマート蔵王宮店の前にある石碑群の中に、明治2年（1869）「蚕供養」の石碑もありました。
表
「蚕供養 当邨蚕講中」
裏
「明治二年己巳四月吉日」
ネット検索すると蔵王町内には、蚕関係の石造物が点々とある様子です。
関東では、近代以降に蚕霊を弔う「蚕供養」をするところが増えますが、ここのものはそうした回向の意味なのか、それともただ養蚕成功を祈願するということなのか、気になります。
（矢嶋）