●八雲風穴／島根県出雲市佐田町
偶然通りかかった「八雲風穴」。看板見て行ってみたら、「福泉坊」というお寺の隣にありました。500年前に開山した古寺のようです。
八雲風穴は大正末期から昭和初期に蚕種の保存に使われたそうですが、現在は観光施設として入場料200円で公開されています。
向かいにある管理棟。残念ながら令和6年度の営業は終了していて、ひっそりしてました（2024年11月現在改修工事中）。
夏場だけの営業のようです。鍾乳洞のように避暑に来る場所になっているのでしょう。
裏へ回ると、一段掘り下げた部分があり、石積みから冷気を感じました。この上に建屋があって利用されてたのかと思いましたが、公式ホームページによると、現在は地上1階、地下3階の木造建造物があるそうです。冷蔵庫として利用されていた当時から地下3階まであったのかはわかりませんでした。
地上1階の室温は25度前後。地下1階の室温は10度。地下2階になると5度。と、ホームページにありました。
裏手の様子。
一段掘り下げた部分。この上に建物があったのかな？下に降りると、石組の隙間から冷気を少し感じました。
「過去の利用状況」を公式ホームページから引用。
・明治36年頃、飯石郡 郡長の石原氏が穴を掘って石垣を築く。
・大正末期から昭和初期、養蚕が盛んで蚕の卵を冬眠状態で保存し、孵化時期を分け労働力の分散化を図るために利用される。
・昭和23年から昭和34年頃まで、大阪営林署が国有林の樹種の保存のために利用。
・その後、昭和42年頃まで、出雲市の茶業者がお茶の保存に利用。
・昭和60年、特用林産物集出荷施設として現在の建物を建設。地域の特産物である、椎茸、栗、ワサビ、お茶、くわい等の一時貯蔵庫として利用。貯蔵庫は地下3階構造となっており、地下1階の温度は10度、地下2階では約5度であり、肌寒さを感じるほどである。地下部の深さは約8.5m 。
・平成7年に管理棟を新設し現在に至っている。
（大澤）